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始めるための準備(2)  〜口座開設編〜

ここでは、証券会社への口座作成についてまとめたいと思います。

ワラント投資を行うには、まずワラントを取り扱う証券会社に口座を作成する必要があります。2004年4月現在、候補となる証券会社は5つあります。

     イートレード証券
     DLJ Direct SFG証券 (楽天証券)
     カブ・ドットコム証券
     日興ビーンズ証券
     松井証券

結論から言うと、この中でお勧めは、イートレード証券、DLJ Direct SFG 証券、カブ・ドットコム証券です。どれも一長一短なので、自分にあった証券会社を見つけるのは大変ですが、あれこれとやってみるのは楽しいものです。口座の開設や利用料等は無料なので、リスク分散のためにも、上記の証券会社のいくつかで口座を開設しておくことをお勧めします。



では、証券会社の違いを考える上で、どこに着目すれば良いのでしょうか? いくつかのポイントを以下で説明しましょう。


1. 手数料が安いこと

ワラント投資で利益を生み出すためには、二つの壁を乗り越える必要があります。それは、スプレッドと利用料金です。スプレッドは、ワラント発売元の収益となるもので、ワラントの売値と買値の差で1%〜10%程度の間で設定されています。これはどこの証券会社からワラントを購入しても必ず発生するものですから、いわば固定費として考えなければ行けません。一方、証券会社の収益である売買手数料は、会社によってばらつきがあります。また、約定代金によっても異なるのが一般的です。

下表はGS社のeワラントを購入する際の約定代金別の各社の売買手数料です。たとえばイートレード証券では、買い・売りの往復で1050円の手数料が必要です。

約定代金 1万円 3万円 5万円 10万円
イートレード証券 525円 525円 525円 525円
カブ・ドットコム 525円 525円 1050円 1050円
DLJダイレクトSFG 525円 525円 525円 1050円
日興ビーンズ 525円 525円 1050円 1050円
松井証券 315円 315円 472円 945円

後にも述べますが、効率よく利益を生み出す目的から、5万円前後で売買することがあります。また、見込み違いでナンピン買いをした場合、手持ちワラント数が多くなり、売るときに5万円を超えるということもあります。従って、5万円超の約定代金時に手数料が抑えられるかという点が重要になってきます。(リスク分散のために、分割して売るという方法もあります。この場合、手数料がかさむ場合があるので注意が必要です。これについては、「取引システムの特徴」部分をご参照ください。) いずれにせよ、手数料は安いに超したことはない訳です。


2. 取引可能時間が長いこと

 ワラント投資の魅力の一つは、取引時間が長いというものです。株式の場合には取引時間は9:00〜11:00と12:30〜15:00と限定されていますが、GS社のeワラントの場合 9:00〜23:50 まで取引が可能です。このため、明日のための仕込みを行う際に、海外市場の動向をチェックしてから判断するといったことが可能になります。また、海外市場や為替レート変動の影響で、場中以外の時間でもワラント価格が変化する場合があります。(特に株価指数ワラントや為替ワラント)  場合によっては、取引終了直前に高値を更新したりする場合もありますので。

 気をつけなければならないのが各証券会社の取引可能時間です。下表はeワラントの取引可能時間を証券会社別に纏めました。

証券会社 取引可能時間
イートレード証券  9:00〜23:50
カブ・ドットコム  9:00〜19:00
DLJダイレクトSFG  9:00〜23:50
日興ビーンズ  9:00〜21:00
松井証券  9:00〜15:15及び18:00〜23:50

このように、証券会社によっては取引可能時間が限定されてしまいます。たとえば、カブ・ドットコムで手持ちワラントを1.0円で指し値売りしていた場合を考えます。19:00までは低調低調でしたが、23:00をすぎてNY市場の高騰を契機にワラント価格が上がり1円を超えたとしましょう。しかし、この場合、カブドットコムでの取引時間外ですので、売ることはできません。従って、証券会社での取引可能時間が短いと売買チャンスを逃すリスクがあるといえます。

結論としては、イートレード証券とDLJダイレクトSFGに関しては取引時間が制限されず、有望であるといえます。23:50 まで取引できるという観点で、松井証券も候補に上げることができると思います。


3. 取引システムの特徴

 実際に売買をしてみないと分からないことですが、証券会社毎に取引システムの特徴が異なってきます。
たとえば、カブドット・コム証券では、複数回に分けて購入した同銘柄・同回号のワラントは、ひとまとまりにできます。たとえば、日経平均コール219回を 10000ワラントと20000ワラントを別々に購入し、30000ワラントを一度に売却するといったことが可能になります。しかしながら、イートレード証券ではこのようなことができず、10000ワラントと20000ワラントを別々に売却する必要があります。この場合、売却時の手数料は2倍必要なため、却って不利となる場合があります。
 また、逆指値が可能かどうかも考慮するポイントとなります。これは、たとえばワラント価格が半値になったら無条件で損切りするといった場合です。2004年5月時点ではカブ・ドットコム証券が唯一対応しています。

 取引システムの特徴から言うと、カブ・ドットコム証券が有望であるといえます。



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